「雨夜のあの児」

君は赤い爪をして、降る降る降る、降る降る降る*

あの南天の鈴鈴(すずりん)つけて、降る降る降る、降る降る降る*

唐傘まわす、るさるさる。*ねだって貰ったおまけのひとつ*

赤い爪してかけてゆく、あの児の裸足もかけてゆく*
たかかたなかさか、かたかたことり、さわさわさわさわ。*
あの草原をかけてゆく、小さな二人の声がする*

ゆめうららな、あの児の側に*
かなしくなきながら　ゆめうららな、あの児の側に*
君はじっと見つめてる、外ではまだまだ雨が降る*
かたかたことり、とんころか、かたかたことり、とんころか*
枕元には南天のみ
南天のこのイラスト→虹色宝庫

同日執筆「雨と空」→ここには掲載していません。

この日、いきのいい南天をはじめていけました。
京都では南天を家のどこかに植えて「鬼門よけ」するとテレビがいってました。


；HOME；詩の部屋へ