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詩 | 物語 | |||
夜のダンス |
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2006年12月26日(火)夜のダンス6〜幼子 | ||||
「此方」 「あのね。」 「なんだい。」 「おじさん、言ったなあ。」 |
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2006年12月27日(水)夜のダンス7〜ハルユキサンガ | ||||
オジチャン、オジチャン。 ハルユキサンガ。 オジチャン、オジチャン。 ハルユキサンガ。 どうも寝ていたらしい。早く帰らないと。今何時だろう。 私は、目頭がつんとするのを、コシコシ。 ふと私の前に、白いドレスを来て、蓮の葉のようなふきの葉の様なものを傘みたいにさす女性を見つけた。 「庚、充孝さんですか?」 カノエ、ミチタカサンデスカ。 はて。どなたかな。 「丸井はるかさんですか。」 マルイハルカ。ああ、あのふっくらした、それは、私の高校の時の化学の先生ですが。 「いえ。違います。」「あ。○○○○さんですね。」 たしかに、それが私の名前だ。なんだろう?このひと。 「一緒に踊りませんか?」 「え。私は帰宅したいのですが。」 「私ハルユキメグミです!」ハルユキメグミ?確かにそんな名前、記憶がありそうな、なさそうな。 「夜のちびちゃん達がお世話になりました。私は鞄の中の書類、食べちゃって。」 ええ〜!食べた?どれを? 紙片?メモ?退職願?手帳?写真?どれを?「どれを?」 |
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2006年12月28日(木)夜のダンス8〜公園 | ||||
「○○工業…○○薬品……緑の手帳……彼は仙人……手帳は高橋……」 ぜ、全部じゃないか。 私は頭をかいた。どうする?この人は日本国憲法で裁けるだろうか。 そもそも、この人は人なのか。狸や狐にばかされてはないか。 「…………の記憶を食べました。」 え。記憶を食べました?そんな事できるのか?いやいや。出来るかも。 私には出来ないと思うが、もしかして出来るかも。 ハルユキさんは、私の頭をじっとみていた。 私は、思い出そうとした。簡単だろう? 「踊りましょう。」 ハルユキさんは、私の服を引っ張った。 「こんな夜は踊らないと。」 「道理が理解出来ないが、踊ろう。」 私は提灯を持って立ち上がった。提灯はゆらゆら仄かな明かりをともしていた。 ハルユキさんをその灯りで照らす事になったが、灯りがハルユキさんを照らすと、ハルユキさんは消えてしまった。え。と思い、提灯をもちかえた。ハルユキさんは、ぼんやりとうかびあがったまま。灯りがハルユキさんの一部(肩とか)を照らすとその部分はスウッと消えてしまう様なのだった。 ハルユキさんが、「はい。スタート。」パチンと手を鳴らすと一気に私の持っていた提灯が、とびあがった。だが、長靴なので、少々笑いを誘う。パカパカと穴の部分を動かしながら、とんでいる。ハルユキさんが、持っていた葉をはなすとそれは、ちりゆく。私は、その様子が綺麗だったので拍手をした。私が拍手をすると、ハルユキさんは、私の服をはなした。私の服が有り得ない事になった。なぜか、ドレスになった。 |
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2006年12月29日(金)夜のダンス9〜ドレス | ||||
ドレス。まあ、ハルユキさんが楽しそうならいいか。て。私は女性じゃないんだけどなあ。初めて着た。足とかがちょっと寒い。 私は何だか変な感覚がして、自分の手を見た。先程とはうってかわり、細くてすらりと伸びた指先。 私の声は女性のそれだった。ハルユキさんは顔をしかめて、それじゃないと今は困るんです、と小さく呟いた。 私も大分空中感覚というか、空にいるのに慣れてきた。 多分、コンビニで何かを購入した時、店員がクリスマスケーキのチラシを入れてくれたりしたのだろう。あ。それで、同僚がケーキを注文すると言ったから、参考にとあげたかなあ。 「あの鞄はどこに?」「そのケーキが見たくて。」 ケーキを見られない?何故? |
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2006年12月31日(日)夜のダンス11〜‥‥。 | 神遊び | |||
私が無言になってしまったので、ハルユキさんは、自分の髪の毛を浮かばせて遊んでいた。 「ふわふわ♪ふわふわ♪」 「…じゃあ、メグミさんでいいですかね。」 |
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