詩の部屋  海の頬づえ
              <キミの瞳にひかるため息>

        キミの瞳にひかるため息。

                  まぶしい海の模様の反射が、心深く、すりこまれるんだ。

             スラッシュみたいな区切りが 心の奥にもあるといいのに

       どよめく心臓の音に たちまちる のたまう おおせつかる

                            いくら指を、紡いでも キミの瞳にひかるため息

 しょうげきてきなサイゴさえ、あの空の曇りの雲のよに

              かきゆがめて、とろけまぜる 私の癖。

         どのよに、指おり数えても、無為の日々とは おもうまい

        けれど私の、その中で、ゆくえを知らないあなたは、いない

      ずっと、時計はたちどまるけれど、日々の空は、こころと同じで

                 何も、かわらないものはないのに

                けれど私は、キミの瞳にひかるため息の中に、いないでおこう

      いないでおいて、あとからも、私の中の砦なのか、あのあなたの出来事は

       うつろい、とまどい、いこいあう、むつむ夕日のその中に

     いつも、ずっといきている
  
      キミの瞳にひかるため息、そのキミはそれも信じていないのだ

        ただ、夕日を見るたびに、時計のとまったあなたとはおもうまい

     夕日の中に いきているんだ、いきているんだ、いきているんだ

          なくなりし指も声も、なくなりし声も姿も、月の影とかややこしい

   そうでなくて、夕日に海がとけこんで

       いつか、私の存在も。

執筆日 2011年5月29日 naginal

解説:故人に向けた詩なのか、今となってはわかりません。

二部構成を模した三部構成となっています。


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