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月をみあげて
月をみあげて泣いている青年と
初恋の嘘をついた女の人と
つきのことクマガイ。
いきなりはじまります。日付はブログからなので、ブログ投稿日です。
解説は下の方です。
2006年12月01日(金)月をみあげて1〜風呂上がりの青年 |
月の子みかけませんでしたか?* 赤い靴に白い肌、まだ小さな女の子* あなたがいつも眺めてる、あの満月の子供です。* いつもほっこり茹で蛸の、あまりにあなたが見つめるので* あなたの為に、月の花、一輪用意して* 昨日の夜更けに此方へ続く列車の上に、こしかけて* ふわふわ浮かんで髪の毛が* ありえないよ、そんなこと* なにをおっしゃる、兎さん。あかいめ、腫らしてないていた* 其れはあのこ、思ってないていた* そのとき、ポストの音がした* あれあれまあまあ、きましたか* 扉をあけると、うかんでた、大きい鞄にちいさなこ* 迷子ではありません。わたしは贈り物を届けにきました。* 寒い息は氷のよう、どうぞと中へまねいたけれど* そのこが大きい鞄を開けた時* 涙で服が濡れたのだ |
2006年12月02日(土)月をみあげて2〜鞄をもつこ |
なげきかなしむひとをみて* わたしはにやりと笑ったの* となりにいるクマガイはただおろおろ* やさしいひとね* こんなおんなのために一年もないてくらすなんて* かなしいおんなね、満月にはかてやしない* なんだよ、どうなってるんだよ* わたしはにやりと笑ったわ、ほかのやりかたなんてしらないの* あなたがあまりにこがれるから、あのひとはくるしんで、ほんたうの言葉を空にきざんだのです。* そのみえない言葉は月の花となり、開いた鞄につめてきたのです。* ちっぽけなあのひとは、初恋の途中で嘘をついたのです* こがれてしまったのは、ないてしまったのは、誰にでしょうか?* わたしは、鞄を閉めてにやりと笑ったの、クマガイはボタボタと涙を落とすそのきれいなひと慰めていたの 満月はつやつやと光るものよ |
なげきかなしむ/熊谷直実/ヤマタノオロチ/船『観音経』/なく→しくしく→経典/光る→『阿弥陀経』
2006年12月02日(土)月をみあげて3〜バスに乗り込む私 |
ねえ、こんな雪降る日に何処へいくの* バスにのりこむ* いつもほっこりゆでたこで* 若いのね、私の肌も前みたいに* あ。鞄からテキスト出した* ぶーらんぶーらん* 座って下からのぞきこんでいた* バスの中。じべたに膝ついて* 今日の授業は違うよ* ちらりとみられてニィと笑った* きみ、だれ?* わたし、くらすめいと* ああそう、知ってるの?ぼくのこと* しらない* あまりはなしかけないで。みんながへんにみるわ* じゃあ、君が黙れば?* 喧嘩売ってるとしか思えないけど、くちをふさいだ* なにするんだっ!そのリアクションはありえないだろ?くらすめいとさん。* 大声ださないで。みんながへんにみるわ。 |
雪(流罪 親鸞)/蛸(善光寺)/4行目(死者の言葉)/バス(大きい車)/死者と生者の会話
2006年12月02日(土)月をみあげて4〜愛しみ(かなしみ) |
やわらかなきおん、しのびよる恐怖* みひらいため* さよなら* 隣にこしかけてみつめる* 月の花にくちづたえをしたから* あんなにないてるきみを、ひとりみつめては、その指をかけて、しばりつけた首に* 滲む涙にふるえる指は* きれいな月夜 月の空よ、真実をつたえてよ* 臆病すぎた私を、つたえて星空よ きえてくあのこの記憶を* 握り締められない* さあ、もう、深く深く深く深く深く深く深く* 声がとどろく* いつかまたあける明日のその日まで ああ月の花がとけてゆく* なんで溶けちゃうんですか* 声で出来た花だから* かのこのですか* そお、あのこの* きっとこのこの中から愛しみ(かなしみ)は消えたわ* 満月がほら傾く、きらきらとしてるものよ |
上記の単語は、この物語が、仏教的要素を踏まえて執筆してあるので、対象年齢が高校生以上を示す為に書いた。
日本文学では、梶井基次郎、宮澤賢治など仏教的要素を持つ作品がある。其れ等については、他の知識ある方の書籍の読書をお勧めする。
2006年12月02日(土)月をみあげて5〜初恋の嘘は蜜溶けた林檎のよう |
てくてく夜道に* 君の顔、赤い靴先、けりあげて* 浮かんだ鞄をけりとばす* ばいばい、月のこ、月の花。* 私はゆっくり笑ったよ* クマガイ、元気でね* はい、月の娘さん* なかなか食べるものがないわね* 姿小さき冷たく燃える月の娘はにやりと笑う* ひとたちのせいよ、そんなひとたちのかなしき思い出食べてやさしいひとね* かなしい思い出ほど苺より甘くかんじるのですよ。ましてや、初恋の嘘。まるで蜜溶けた林檎のよに、甘く。* どうしてかのこは、あのこに見えたの?* ピントがあってしまったのですよ。ぶれたカメラなのに、突然ピントが。* みえないものは、人を魅惑してやまないわね。* そうみたいですね。* そのときパアと明るくなって老年の熊はきりふかき闇の中にきえていったのでございます。* 月のこは、雲のきれはしを千切って、その闇におとしました。* 朝になると、そこらあたりに満月のよに白い雪が積もっていたのでございます。* それをみた雪の子達は不思議な顔をしていました。 |
童謡/蹴鞠/9行目(不滅の灯→蝋燭(塔)→夕陽)/木喰/一期一会/会者定離/愛別離苦/見える●見えない(慙愧)
2006年12月03日(日)月をみあげて6〜雪 |
つめたい君のくちびるに* かすむよなくちづけを* 赤くひかる天使の輪、君は罪あるひとだから* 夢をみていた* 夢?* 夢さ、いないあのこの夢* ふうん、それでやつれたようにみえるのか* やつれた?ぼくが?* まるで夜の波に揺られて甘く囁くセイレーンにくわれたみたいだけど* セイレーン。* そんなにお前を、骨抜きにした奴みてみたいな* 骨抜きっ?* いいえ、いいえ。それは私、骨抜きにされたのは私* 電信柱の上の雪の上、白い雪の下、会話す彼等* 目玉をこぼした* かつうん* なんだよ、これ、いま落ちてきた* 烏の仕業だろ* からん* からん、からん。* 暗くなり夜の子が屋根づたいに* 星くず、なげあううちに、気が付いた* 小さな小さな小さな光る甘い欠片 |
あとがき
2006年12月03日(日)月をみあげて7〜登場人物まとめ
(ネタバレあるので、未読の方は1から読んで下さい。)
月をみあげて。
やっと終わりました。童話風にしたかったのだけど、うまくいきましたかね?
混乱してる人もいるかと。なので登場人物をまとめよかと。
大きい鞄をもつ小さな月のこ*満月のこ
風呂あがりに泣いてた青年*年齢は大学一回ぐらい。
バスに乗り込んだこ*容姿は高校三年ですが、ほんとは?
クマガイ*まあ、月のこの世話係みたいな感じ。デスノートのワタリよりは若いです。唯一名前ある。
雪の子*前からある自然霊みたいなもの。本当なら雪を降らせて寒くさせる役目があります。
大勢いてひとのいない夜更けから朝にかけて、雪合戦をして遊びます。
雪が大好きです。たまに沢山いすぎてふぶきます。(<迷惑。)
時々みかけるひともいます。
(別の詩にかきました)春の子は皆花を一輪持ってあるきます。
時々雪の子においかけられます。(鬼ごっこしてます。)
夜の子*新しいキャラクターです。自然霊みたいなものです。
ひとが寝たあと、屋根をとびまわり、星くずを枕なげのようにぶつけて遊びます。
青年と会話してる青年*文学好きな設定。
セイレーンは夜に船を甘い上手い歌声で誘惑し難破させるものです。
初恋の嘘をどういうものにするかで、苦しみは変わってくるのです。
クマガイがいうには、蜜が沢山入ってる林檎みたいに美味しい味がするそうですから、すごくかなしい嘘なんだろうね。
少し微妙に色っぽさが欲しくて、バスの床に。もっとバスに乗り込んだこは、妖しい感じにしたかったなあ。容姿より年は青年より上なので。でも容姿は普通の高校生がきそうな服を着てるのだけど。
*
解説:執筆当時の食べたかった物(ケーキ、蛸など。)、当時の健康状態だったら、蛸とか肉を食べた方が良かったが、蛸は食べられなかった。
蛸をやっと食べたら、タウリンになった。`初恋の嘘`とかいう深い物語を構築していた。
日本文学のこういう文章の構成は、古典文学的な短さかな。
*
当時の食生活は、肉類が腐るので食べられず、パン屋の惣菜物で摂取していて、保管出来る充分な保湿出来る物が無かった。それから、今は改善されました。
2010年10月30日 著作権表記更新。(スペル)
2013年6月23日 あとがきを追加。
2013年9月25日 解説を追加。
2014年8月10日 解説を追加。今までとは違う土砂災害の為、怪我をされた方の治癒が速い事を祈りつつ。
2014年9月17日 解説を追加。急に後頭部頭痛が酷くなり、どんどん思い出されたり、其れで、過去の私が伝えたい言葉をあかしても良いかなと。
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